ベスト盤をつくろう(10)

ラバー・ソウル」編

 4人は「アイドル」から脱却しアルバムをアーティストとして発表するようになったと言える記念碑的な作品ですね。前作のなんとなく存在した妙なぼんやり感が姿を消し、一曲一曲が私にはすっきりとした印象に感じられます。曲調に明暗はありますが作り手の意思がはっきり伝わってくると言えばいいのでしょうか?

 演奏能力の向上に加えて楽器の選択等による斬新なアレンジ、シンプルながらも恋愛以外を対象にした深化した歌詞など聴き所は多く、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンはこの作品に触発され1966年に名作「ペット・サウンズ」を作り上げたそうです。ラバー・ソウルの発売は65年末でしたが、こんなアルバムを聴かされれば創作意欲を刺激されずにはいられなかったでしょう。

 1曲目「ドライヴ・マイ・カー」のギターサウンドやモータウン風のコーラスを聴いてアルバムの出来に期待しないロックファンはいないと思います。更に続く「ノルウェイの森」で今までのビートルズとは明らかに違った姿を確認できます。大人のロックアルバムに仕上がったといったところでしょう。

 で、このアルバム以降はソングライティングの向上もあって「いい曲だなあ」レベルで取り上げると数が多くなりすぎてベスト盤の作成はとても無理。事実、私の趣味からすると前述の2曲に「ユー・ウオント・シー・ミー」、「ひとりぼっちのあいつ」、「愛の言葉」、「ミッシェル」、「ガール」、「イン・マイ・ライフ」、「ウエイト」、「恋をするなら」とほとんどの曲がベストの範疇に入ってしまいました。

 絞り込むよりありません。うーむ以下を残しましょう。

 1 ドライヴ・マイ・カー    イントロのギターに興奮します。
 2 ノルウェイの森      この世界はレノン独自のものです。
 3 ミッシェル         甘い音楽にフレンチのソース仕立てがぴったり。
 4 イン・マイ・ライフ     ノスタルジックな曲にバロック風の間奏がまた良い
 5 恋をするなら       ジョージ初の傑作。努力賞

 それでも5曲残しちゃいましたねえ。こんなペースでベスト盤が完成するのでしょうか?自信は無いと断言しておきましょう。

 ところで、当時のレコード会社の戦略かどうかは分かりませんがシングルとアルバムは別個に考えられていたらしく「ラバー・ソウル」には同時期に録音された(と思われる)「恋を抱きしめよう」と「デイ・トリッパー」が挿入されていません。当然、入っていればそれを目当てに購入する人が増えて売上も伸びたはずですから贅沢な取り扱いです。それでもこのクオリティですから凄いとしか言い様がありません。

 このシングル曲2曲も当然ベストに値します。特に「デイ・トリッパー」と言えばあの有名なリフです。ギターを手にしたことのある人ならディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」と並んで一度は弾いたことがあろうかと思います。いま思い出しましたが実は私も昔は黒のレス・ポールを持っておりリフを弾いたことが有ったけ。

そういえばこのデイープ・パープルのリフって最近テレビのCFで聞きました。確かプリッツのCFで松浦亜弥さんがプ・プ・プ、プ・プ・プリッツとリフに歌詞(?)をのせて歌っていました。30年位昔の曲なんですけど・・・

 普遍性があると言っていいのでしょうか??
 ラバー・ソウル
ラバー・ソウル

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック