ベスト盤をつくろう(15)

「イエロー・サブマリン」編

 のっけから恐縮ですがこの作品はオリジナルアルバムの一枚とカウントしても良いのかどうか微妙です。確かにカタログには掲載されていますがカヴァー曲の割合が多かった初期の作品群に比較してもオリジナル曲が少なすぎるように思います。

 更にあえて難癖をつけますとオリジナルソングも未発表曲が数曲であとはすでにヒット済み、かつ他のアルバムに収録ずみといったあまり触手の伸びそうに無い曲構成になっているのも気になります。

 B面にいたってはオールインストしかも演奏はジョージ・マーティーン・オーケストラといった有様でビートルズが演奏してるわけでもないのですからあまり購入意欲がわかなくても不思議ではありません。

 事実、私がこのアルバムを購入したのは本当に最後の最後、パスト・マスターズ1,2を購入した後でした。そのときですら買おうか買うまいかだいぶ迷いましたが「ビートルズのアルバムをコンパクトディスクで全て集めたい」というコレクター魂(?)が購入を決断させたにすぎません。

アニメーション映画の「イエロー・サブマリン」自体は評価が高かったようですがサントラ盤のほうは今ひとつといったところでしょう。「マジカル・ミステリー・ツアー」とは異なりこの作品はテレビで見たことがありますが日本のアニメを見慣れていますとそのメッセージ性は別にして少々つらいものがありますね。

 新曲は4曲のみ。なかでもレノン作の「ヘイ・ブルドック」が世間では最も高く評価されていると思いますがそれはあくまでこの作品の中でのこと。ビートルズの作品群の中で考えれば「ホワイト・アルバム」のなかに(以前に言及しなかったけど)もっといい曲があるように思えます。

 というわけで「イエロー・サブマリン」からは選曲はなし。同アルバムの購入を考えているなら他のアルバムを揃えてからの方がいいし、幾つかの楽曲が完成するまでの工程を知るといった意味で「アンソロジー」シリーズの(2)を聴いた方が精神衛生上よろしいかと。アンソロジー(2)
アンソロジー(2)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック