詠時感「ヒート・オブ・ザ・モーメント」

 この曲を最初に聴いたのは82年の初夏だったと思います。当時の私は囚われの身(?)でレコードを購入する事はおろかテレビさえ自由には見る事が出来ませんでした。そんなわけで音楽との接触媒体は専らラジオで確かFENのアメリカントップ40でした。

 司会のケイシー・ケイサムが何を言っているのかはよく分かりませんでしたがグループ名だけはどうも「エイジア」といっているようです。「エイジア?聞いた事の無いグループ名です。新人だと思うけどそれにしては・・・」楽曲のスケールがあまりにも壮大すぎ、ギターソロのギザギザ加減とバックのドラムスの激しさときたら新人離れしています。桁外れのグループがデビューしたのに驚きました。

 さて、約10ヶ月後晴れて自由の身となった私はこのグループのデビューアルバムを無事購入する事が出来たのですが色々な事が判明して再度驚かされました。

 第1にグループ名でそのスペルは明らかに「アジア」であったことですね。何年も英語を習ってきてこの有様ですから日本の英語教育のあり方に疑問が生じました(問題をすりかえている?えー、個人の努力不足あるいは勘違いといったことは・・・ないと思う・・)。

 第2はメンバーですね。レコードの解説にメンバー名がありましたがヴォーカルがジョン・ウェットン(キング・クリムゾンのか?)、ギターがスティーヴ・ハウ(えー!イエスの?)、ドラムスがカール・パーマー(初代キング・クリムゾンのメンバー、EL&Pはどーするの?)とプログレ界の重鎮が揃い踏み。このメンバーならこの音が出てきても納得できます。もう一人のジェフ・ダウンズも元イエスでした。

 アルバム自体は俗にいうところのプログレッシヴ音楽ではありません。メンバー名からそう思って聴くと裏切られたような気がして商業主義に走ったなどと批判する方もいるかと思いますが、全体的によく作りこまれていると言った感じですね。少なくとも難解なだけな凡百のプログレ作品に比べれば明快にして壮大、ただのポップスではないよといった主張がここにはあります。

 まあ、難しい事を言わなくても聴いてみて気分がいいので傑作だと思いますが・・・まずは聴いてみてはどうでしょう?どこまでもどこまでも広がってゆく音の世界に身を委ねてみる。「ヒート・オブ・ザ・モ-メント」はそんな感じで聴いてみると心地よいのです。

詠時感~時へのロマン
詠時感〜時へのロマン

この記事へのコメント

2006年04月19日 10:15
こんにちは^^
TBさせていただきました(ペコ)m(__)m(リン)
確かに難しいことは抜きにして聴いてみて気分が良いと思えたら傑作といえると思います。
2006年04月20日 04:38
>詠時感~時へのロマン

私もお気に入りのアルバムです。

それにしてもAsiaをアジア、Asianをアジアンって思ってる日本人多すぎますねぇ。
私はそもそもカタカナ=英語だという暗黙の認識がいけないと思っており、「外来語のカタカナ表記は廃止すべし。現地語で表記すべし。」と過激なことを願っております。
そうすればいやでもAsia,Asianと表記することになって、それがわからない人は調べることになり真相を知ることが出来るでしょう。

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