「フィール・ザ・ノイズ」クワイオット・ライオット

 カラオケでの洋楽選択の話。カラオケといいましても色々な形態があります。一般的にはカラオケボックスといった個室で限られたメンバーと楽しむものを連想しますがカラオケが装備されているのは当然カラオケボックスだけではありません。

 不特定少数の人が集まるスナックにもありますし、はたまた不特定多数の集まる温泉療養施設の畳敷きの部屋に演壇スペースがあってそこで自由に歌えたりしちゃいます。もっとも聴き手は高齢者ばっかりのことも多いですが・・・

 一緒にいるメンバーによってもかなり選曲は制限されるのではないでしょうか。そんな事は関係ない自分は自分の歌いたい歌を歌うだけだという人もいるかと思いますが世間一般の人は自分のおかれている状況や立場などを考えて行動・選曲するものと思います。

 少なくとも私はそういった配慮はしちゃいます。ゆえに人前で洋楽を歌ったことは1度しかありません(あることはある。消したい記憶でもあるが・・・)。だいたい歌詞が英語ですからきちんと歌えるのかどうかも疑問だ。

 特に最近のカラオケは大変よく出来ていまして英語の歌詞に振り仮名が振ってあったりするもんだから歌詞を間違えると一目瞭然(画面を見ていてくれているという前提)なのには弱ります。どのみち振り仮名を目で追っていくレベルの記憶では読む・歌うの作業がこなしきれないから振り仮名の存在意味がないのでは?

 そんな疑問もありますがストレスの解消にはもってこいなので日頃の鬱憤を晴らすべく思いっきり歌ってみたいと思う事があります。当然穏やかに歌うような曲はこんなときは選択しません。カーペンターズでは物足りなければやっぱりロック&ロールでしょう。ブルースもいいけどへこみたくありませんから悲しい気分のとき以外はパスです。

 でかい声で歌うといえばハードロックかなあ。ヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」なんかよさそうです。エドワード・ヴァン・ヘイレンのライト・ハンド奏法を流行のエア・ギターで真似るのもデビット・リー・ロスのように飛び跳ねるのも一興じゃあーりませんか。ただ歌だけならクワイオット・ライオットの「カモン・フィール・ザ・ノイズ」(83年)ですかね。

 この曲の原曲はスレイドの「カム・オン」です。スレイドは70年代に活躍した英国のロックグループでそのキャッチーな音作りには定評があり何作ものヒット曲を飛ばしています。意外と思われるかもしれませんがグループの絶頂期と思しき70年代初期から中期にかけては出すレコードがすべてトップ5に入るヒットとなりビートルズ、クリフ・リチャード&シャドウズに並ぶ英国音楽業界の至宝だったのです。

 日本での知名度が極端に低いのはまず日本でのヒット曲がまったくないこと、それから米国への進出が成功しなかった(つまり大ヒット曲が出なかった)からでしょう。厳密には「ラン・ラン・アウェイ」のヒット曲はあるのですがいかんせん米国進出に時間がかかりすぎてこのヒットの頃には本国での人気が凋落していたのでした。

 クワイエット・ライエットは純粋たるへヴィメタルバンドですが何でこの曲をカヴァーしたのかは分かりません。スレイドヴァージョンはハードな曲でありながらポップさも併せ持ち全英№1にもなった佳作ですがカヴァー曲にはポップな甘さは微塵も無く激辛の仕上がりになってアルバム「メタル・ヘルス~ランディ・ローズに捧ぐ」に収録されています。流石はヘビメタですね。

 この純粋なメタル度合いがよかったのか「カモン・フィール・ザ・ノイズ」は全米5位にまで上昇しアルバムは全米1位(83年)に輝く大ヒットを記録しました。本家スレイドが米国で小成功したのはこの後だったのは皮肉としか言いようがありませんね。

 さて、昨日久々にカラオケBOXへ行く機会がありまして歌ってまいりました。面子は配偶者と本人のみの2名なので選曲に遠慮はいりませんでしたが、最低2時間は歌いっぱなしのためこの曲は避けてしまいました。だって二人で2時間ですから10曲は歌わねばなりません。これはかなり喉に負担がかかると判断してやめたのですが正解でした。結果として3時間以上粘り、15曲ほど歌う羽目になったのですからこの曲を歌っていたらと思うと・・・うーん恐ろしい



メタル・ヘルス~ランディ・ローズに捧ぐ~
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