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zoom RSS 「サウンド・オブ・サイレンス」サイモン&ガーファンクル

<<   作成日時 : 2007/09/27 00:18   >>

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 フォーク・ロックというジャンルは多分1965年に初めて認知されたのだと思います。当時フォークは存在していたしロックも存在していましたがこの両者をを結びつけた最大の功労者は多分ボブ・ディランでしょう。

 ボブ・ディランはこの時点ですでにフォーク歌手としての確固たる地位を築いており歌詞を反戦や社会不安を題材に用いアコースティックギターとハーモニカで世相を歌う詩人として知られていたのですが65年に突如、新たな方向を目指しました。

映画「ノー・ブレイキング・ホーム」に紹介されていたと思いますがこの年の音楽フェスティバルにバックバンドを率いてエレキギターを手に大音量で演奏したのでした。

フォーク歌手ボブ・ディランの歌を期待していたフェスティバルの聴衆はこれに唖然としブーイングを鳴らし、ディランはこれに反発し更に大音量で演奏して最後にオリジナルの「ミスター・タンブリン・マン」をアコースティックで演奏しそのステージを降りたと言う逸話が残されています。

 この年発売されたディランの「追憶のハイウエイ61」でフォークとロックは結びつきます。その象徴が「ライク・ア・ローリング・ストーン」の大ヒットでこのことが音楽産業の関係者に「フォークとロックの融合」という新しい音楽の可能性に気づかせる事になったのでした。

 そんな時代の恩恵(被害?)を受けた曲がサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」です。この曲は彼らのデビューアルバム「水曜の朝、午前3時」に入っているように当初は生ギターのみの純然たるアコースティック・サウンドでした。

 彼らのアルバムはヒットしなかったものの地元ボストンではラジオ局で「サウンド〜」の評判が良かった事からコロンビア・レコードはバックにエレクトロニック・サウンドをつければヒットするかもしれないと考えたのでした。そこでオリジナルアルバムのプロデューサーであるトム・ウイルソンが動くこととなります。

1966年6月15日、彼はボブ・ディランの「ライク・ア・ローリングストーン」のレコーディング終了後ミュージシャンたちにもう1曲レコーディングに付き合ってくれないかと頼んだのです。こうしてエレキ・ギター、ベース、ドラムス入りの「サウンド・オブ・サイレンス」が出来上がったそうです。

 私たちが良く耳にするのはこのヴァージョンなのですね。しかし、録音の時点ではまだ「ライク・ア・ローリングストーン」はヒットしていないわけですから(同年の夏に2位まで上昇した)会社とプロデューサーの慧眼ぶりには恐れ入ります。

 翌66年1月1日この曲はビルボードの頂点に到達、翌週はビートルズの「恋を抱きしめよう」に取って代わられますがその翌週に再び頂点へと返り咲きました。
 
 レコード会社の目論見のとおり大ヒットしたわけですがこの結果に一番驚いたのは作者のポール・サイモンだったそうで彼にはこのエレクトリック・アレンジの追加を知らされておらず激怒したようです。そりゃそーだ。

 しかし、結果としてフォークロックを代表する時代の一曲になりサイモン&ガーファンクルをスターダムに押し上げ、彼ら自身をフォークを超えた存在にしたこともまた事実。人間何が幸いするのかは分からないものですね。

 ちなみにデビューアルバムがこけた為、当時のポールは英国で他のグループのプロデュース中、アートに至ってはNYのコロンビア大学に復学していたのでした。もしもこのヒットがなければサイモン&ガーファンクルは「明日に架ける橋」までたどり着けなかったかもしれません。うーん、運命って・・・不思議。




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